TOP > 砥石とは?

概要

砥石には、天然のもの人造のものとがあり、現在では人造砥石が広く流通しております。

しかし、天然砥石は、刃物へのアタリが柔らかいことなどを理由に、依然として愛好者が多く

天草砥石の他に地域ブランドとして、丹波青砥、日照山、中山(いずれも京都府)などが有名です。

また、砥石の粒子の大きさにより、荒砥(あらと)中砥(なかと) 仕上砥(しあげと)の3種に大別されております。


採石現場 天然もの

用途

主に、金属製の刃物の切れ味が落ちた際に、切断機能を復元するために使用されております。

砥石は、これらの原料の種類、粒度(原料の粗さ)、結合度(原料を結びつける強さ)、組織(原料の密集度)、 結合材(粉末の原料を固める材料)などのファクターを選定する事により、あらゆる金属、及び非金属を高精度に研削することが可能です。

砥石は後述のように人類の初期からの道具ですが、現代では切削工具(バイト、ドリル等)では得られない加工精度を得るための工具として重用されております。

歴史

砥石の利用は古く、磨製石器の製作に利用された時まで遡り、新石器時代以降あらゆる年代の遺跡から出土し、もっとも初期の道具の一つであるといえます。

日本では縄文時代の遺跡から、石器とともに面状・線状磨痕(明らかに研磨に利用されて磨耗したと思われる痕跡)のある砂岩などが、

弥生時代には、墳墓から副葬品として鉄器とともに整形された砂岩が出土しています。

遺跡の出土場所には産出しない研磨用と思われる岩石も多く発掘されており、すでに商品としての価値が見出され、より研磨に適した材質のものが選別され、砥石として流通していたものと考えられております。


岩石

天草砥石

天草砥石は江戸時代以前から、手掘り、手切りにより採掘してまいりました。

戦後、採掘・製造方法も機械化とともに変わり、製品の種類も増し、生産も増大し、県の特産品として天草砥石のブランド名で全国各地でご愛用いただいております。

天草砥石は、中砥に属し、普通に使用する場合には、この砥石だけで仕上げまで出来る非常に使い易いものです。

又古来より刃物砥ぎになくてはならないものとされ、

等の評価を得ております。

弊社で産出する天草砥石は、その外見上の違いによって備水天草中白の三つに分けております。

その研ぎだしには大差はありませんがその中でも最高級品「備水」は、特に刃匠の方々になくてはならないものとご愛用頂いております。


備水   天草

「備水」

表面が真っ白である

 

「天草」

表面に木目がはいっている

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